老化は口から始まる。放置すると死亡リスク2倍!「オーラルフレイル」とは何か。

株式会社主婦の友社は、本年3月に発売した『マンガでわかるオーラルフレイル』を重版いたします。今、注目されているオーラルフレイルの自己チェック方法、早期の対処法などを、マンガの登場人物といっしょに学んでいく一冊。

 

オーラルフレイルの自己チェック

いくつチェックが入りますか?
□  食事のときにむせたり、食べこぼしたりする
□  食欲がなく、少ししか食べられない
□  やわらかいものばかり食べている
□  以前より滑舌が悪くなった、舌がなめらかに回らなくなった
□  口の中が乾きやすく、口臭が気になる
□  自分の歯が少なくなってきた
□  あごの力が弱くなってきた
□  口の周りの容姿が気になる

 

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、“ささいな口の衰え”のこと。口には、食べる、飲み込む、息をする、唾液の分泌、コミュニケーションをとる、といった様々な機能があります。「飲み込みにくい」「口が渇く」「むせやすい」「食べこぼす」などといった口腔機能の衰えは、これまでは特に病気でないかぎり、「歳のせいですね」と言われて放っておかれたものです。

 

 しかし、オーラルフレイルが進むと、「口腔機能低下症」という段階になります。食べる機能が低下すると、体力や筋力の低下を招き、全身のフレイル(虚弱)へとつながっていきます。

 本書の著者、飯島勝矢教授が所属する東京大学高齢社会総合研究機構が2012年から実施している大規模長期縦断追跡調査「柏スタディ」によると、オーラルフレイルが認められた高齢者は、「要介護リスクが2.4倍に」「総死亡リスクが2.2倍に」跳ね上がるという結果が出たのです。

 

オーラルフレイルを放置するとどうなる?

 というのも、「むせやすい」「飲み込みにくい」などを「歳のせい」として家族がやわらかい食事しか出さなくなると、噛んだり飲んだり口を動かす機会が少なくなり、舌の筋肉が衰えていきます。呼吸や飲み込みのコントロールがうまくできなくなり、滑舌が悪くなり、会話のキャッチボールができなくなります。口腔機能は低下していく一方です。

 

しゃべりづらい、食べこぼす、むせる、といった不安が高まると、外出がおっくうになりがちです。脳への刺激が減り、認知症になりやすくなることも指摘されています。

 

 

オーラルフレイルを認知している人は11.0%

『オーラルフレイル意識調査結果』(サンスター調べ。50歳~79歳男女1,036名を対象にした2019年実施の消費者調査)によると、オーラルフレイルを認知している人は11.0%。オーラルフレイルに関連する症状を感じている人は67.6%であったのに対して、オーラルフレイル説明後に自分がオーラルフレイルだと思う人は13.8%に留まり、オーラルフレイルに関する症状と意識にギャップがあることがわかります。

 

 

 オーラルフレイルになっているかどうかは、冒頭のチェックリストで確認することができます。ひとつでも自覚症状がある人、あるいは家族や友人から指摘があった人は注意が必要です。

 

 もっとも、オーラルフレイルの段階で気づけば、元に戻ることができます。本人が自覚して努力することにより、健康な状態へ戻ることができることも明らかになっています。口腔機能が上がれば、食事の栄養バランスも向上し、身体も健康になります。早めに対処すればするほど、健康な状態へと戻るスピードが速くなります。
 

本書は、読むことで自身の予防につなげたり、高齢の親世代へのプレゼントにもおすすめです。

 

著者プロフィール

大久保満男
歯科医。サンスターグループ顧問。公益社団法人 日本歯科医師会 元会長。
マンガでは、ご近所さん一家のお口の悩みを解決するダンディな紳士として登場する。

飯島勝矢
医師。医学博士。東京大学 高齢社会総合研究機構教授。マンガでは、高齢者のフレイルとオーラルフレイルについて研究する大学教授として登場しレクチャーする。

書籍情報

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マンガでわかるオーラルフレイル』
著者:大久保満男、飯島勝矢
A5判・128ページ
定価:1200円+税
2019年3月31日発行