国内で33万人以上が受けている透析療法について知ってください「日本の技術は世界一」です

 

株式会社主婦の友社は、2019年12月23日に『透析療法 腹膜透析・血液透析・腎移植を出版いたしました。著者は、日本赤十字社医療センター腎臓内科部長の石橋由孝(いしばし・よしたか)医師です。


日本で33万人以上が受けている透析療法。「人工透析」という言葉は知っていても、実際に何をするのか、生活がどう変わるかがわからず、漠然とした不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

本書は、そもそも透析って何? なぜ透析をしなければいけないの?といった、だれもが最初にいだく疑問に答えます。透析について知ることで、じつはいくつかの選択肢があり、それによって自分のライフスタイルにあわせて治療法を選ぶことができるとわかります。

 

腎不全ってなに?

腎臓の状態がいちじるしく悪くなった状態を、「腎不全」といいます。腎不全に進行するおそれのある慢性腎臓病(CKD)の患者さんは、日本には1300万人いるとされています。腎不全が進行して末期腎不全になると、透析療法や腎移植を行います。これを、「腎代替療法」といいます。腎代替療法には、「透析療法」と「腎移植」があります。

 

 

透析療法ってなに?

透析療法は、病気により腎臓のはたらきがわるくなった人のための治療法です。腎臓は、腰のあたり、左右にひとつずつある臓器で、体内の水分や食塩の量を調節したり、老廃物を尿として体外に出したりするはたらきを担っています。腎臓がわるくなることで、体のなかの老廃物を出すことができなくなってしまうのです。

 

 

そこで、透析療法を行い、血液中の余分な水分や老廃物を取り除き、血液をきれいにします。

 

透析療法には二つの方法があります

透析療法には、自分の腹膜を利用して行う「腹膜透析」(PD)と、人工の膜を使って行う「血液透析」(HD)があります。それぞれの違いについて知っておきましょう。
 


【腹膜透析】
透析方法:自分の腹膜を使って透析をする
場 所:自宅や職場などで、1回30分を数回、あるいは就寝中の8~10時間
行う人:本人や家族
通 院:月1~2回

 

 

 

【血液透析】
透析方法:人工の透析膜を使って機械で行う
場 所:透析クリニック・病院で、1回4~5時間
行う人:医療職
通 院:週3回

 

 

腎移植ってなに?

腎移植とは、健康な腎臓を移植する方法です。生きている人から腎臓を提供してもらう「生体腎移植」と、亡くなった人から提供してもらう「献体腎移植」があります。腎移植のメリットは、腎臓のはたらきを、移植によって回復させることができることです。一方で、腎臓を提供してもらうことがむずかしいという現実があります。腎移植をしたあとは、免疫抑制薬を飲み続ける必要があります。

 

 

自分にあう治療法を選び、自分らしく暮らそう

 

 

どの治療法を選ぶかは、患者さんのライフスタイルや考え方によります。納得のいく治療を受けるには、ご家族や主治医とよく相談し、自分自身で決めることが大切。そのために、正しい知識をもっておくとよいでしょう。

 

 

著者の石橋医師によれば、日本の、腎不全に対する医療技術は世界一。腎不全になったからといって、何もかもをあきらめる必要はありません。仕事をつづける人、海外旅行に行く人、趣味を楽しむ人、腎不全と診断されたあとも、人生を楽しむたくさんの仲間がいることを忘れないでください。

 

 

著者

石橋由孝
日本赤十字社医療センター
腎臓内科部長

 

書誌情報

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透析療法
腹膜透析・血液透析・腎移植
著者 石橋由孝 本体 1600円+税